S.Kさんへインタビュー

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女性警備員の視点から、新しい「安心」を創る。

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想像を超えた警備の奥深さ

私の警備のキャリアは、友人からの「人が足りないからお願いできないか」という誘いがきっかけでした。正直、警備という仕事に全く興味もなく、街中で見かけるのは男性ばかりだったのですが、「短期間だけ」という、軽い気持ちで飛び込みました。しかし、実際に始めてみると、機械の操作や防災盤の知識など、覚えることがたくさんあり、想像以上に奥深い仕事だと実感しました。最初の現場は渋谷のオフィスビルで、巡回と入退室管理を担当していました。女性が少ない業界ですが、女子トイレの巡回など、女性だからこそ必要な業務があるんです。
警備の仕事で一番印象に残っているのは、緊急時に人命救助に携われた経験です。倒れている方がいるという通報を受け、意識がなかったためすぐにAEDを使って対応しました。これは警備員として講習を受けているからこそできることで、いざという時に動けるのは大きなやりがいです。
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「見せる」警備、私の流儀

警備の仕事をする上で、私は常に「見られている」という意識を大切にしています。制服を着用し、お客様の目に触れる以上、私たちの立ち振る舞いそのものが警備の質を示すと考えています。アパレルやサービス業での経験が、この「見せる」意識を強くしてくれました。例えば、受付業務では決してカウンターに寄りかからず、来訪者の方々が気持ちよく施設を利用できるよう、丁寧な対応を心がけています。入退室管理やセキュリティカードの発行時も同様で、相手が心地よく仕事を進められるよう配慮することは、結果的に自身の業務もスムーズにする、と実感しています。これが、私が仕事を「楽しく」行い、相手にも心地よさを感じてもらうための私の流儀です。
長くこの仕事を続けるコツは「頑張りすぎない」ことだと考えています。真面目すぎるとかえって疲れてしまい、長続きしない人も見てきました。適度に力を抜きながら、自分のペースで続けることが大切です。私自身この仕事が好きで、毎日楽しく働いています。この「楽しむ」姿勢が、お客様にとっても心地よい警備に繋がり、結果的に日々の業務の質を高めているのだと感じています。